
リンスは、シャンプー後の髪になめらかさを与え、しっとりさせるためのもの。
カチオン(陽イオン)界面活性剤と高級アルコールが形成するゲルのなかに油分を配合しています。カチオン界面活性剤は毛髪に吸着し、摩擦を少なくします。
いったん吸着したカチオン界面活性剤や油分は、単なる水洗いでは落ちません。つまり、界面活性剤や油分がずっと髪についたままなのです。
油分は、一般的に毛髪になめらかさを与える効果が高いシリコンが用いられています。シリコンはケイ素を含む高分子化合物。
化学反応を起こしにくいため、医療品や電線の絶縁剤などに使われてきました。
しかし、豊胸手術でシリコンを埋め込んだあと皮膚や関節が硬くなり、痛みが起きた女性が増え、ガンや免疫異常を引き起こす恐れも指摘されています。アメリカでは92年に臨床試験以外の使用は認めないと決定し、製造中止になりました。
シリコンの安全性については見解が分かれていますが、化学的に安定しており、体内に吸収されないと考えられていたのに、問題が起きた理由は分かっていません。
それにしても、なぜ現実に被害が発生しているものを化粧品原料として使用するのか理解に苦しみます。
かぶれを起こしやすい成分について
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シリコンの表示名: |
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ジメチコン |
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ジメチコンコポリオール |
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シクロメチコン |
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ジメチコノール |
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K社 リンス−かぶれを起こしやすい成分−
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塩化ステアリルトリメチルアンモニウム |
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(陽イオン界面活性剤) |
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セタノール |
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(油分) |
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プロピレングリコール |
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(保湿剤) |
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パラベン |
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(殺菌防腐剤) |
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黄色4号 |
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(タール色素) |
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赤色230号 |
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( 〃 ) |
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塩化ステアリルトリメチルアンモニウムは、水中で陽イオンが活性をおびてはたらく界面活性剤です。洗浄力は弱いものの、陰イオン界面活性剤と結合して水に溶けない結晶をつくり、毛髪の表面をコーティングして静電気を中和します。
また、逆性せっけんとも呼ばれ、殺菌剤として知られ、無臭で、消毒薬として広く利用されています。しかし、急性毒性は、毒性が強い界面活性剤として知られるABSやLASの5〜7倍という強さです。アメリカでは誤飲による死亡事故がありました。

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